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今回の渡航先(仕入先)は英国となりますが、そろそろ20数回目となります。 |
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空港からロンドン市内まで地下鉄を使います。 |
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とりあえず、ロンドンの宿泊先に着いたことを現地の取引先にメールで知らせておきます。
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「三種の何とか」ではありませんが、ピアノをチェックする為の工具です。 |
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右手に持っている白い袋は、取引先に渡す日本のお土産です。この日はウェールズ州の取引先に行く為に、まずはロンドンパディントン駅へバスにて向かうところです。 |
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始発駅のため、出発時間がそう遅れることは無いようですが、何番ホームから列車が出るのか分かるのがかなり間際なために、電光掲示板に張り付いていないとなりません。
表示されると皆さん、足早に動き出します。
多くの荷物を持っている人は少々大変です。
前もって価格は聞いていますが、一応列車の中で再度想定される修理コストや運送料、チェンジレートなどを確認しておきます。
取引先の最寄り駅にやっと着きました。電話をして車で迎えに来てもらいます。
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取引先に小型のBechsteinを見に来ましたが、現物を見る前にショールームのピアノも見せてもらいます。
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Steinway Model A と上前パネルの象嵌細工が美しいアップライトピアノです。
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倉庫の方です。
かなりの在庫数となります。通路に立ててある内部の見れないピアノも一応価格を言って来ます。
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「このピアノもどうか?」
と話をもちかけられました。
英国では数少ない
『New York Steinway』です。
フルレストアしないと売り物(使い物)にはならないもので、外装に特徴(装飾)があるわけではないために価格の方は円にして100万円以下です。
そう高くはないのですが、当社にて現在、受修理の依頼が多数入っているために人手が足りず、今回はパスすることとしました。
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こちらはメールにて聞いていた本命のBechstein 6本脚、マホガニーのピアノです。
我々の到着時間までに開梱(準備)をしておいてくれました。
J氏の説明を聞きながら、パーツが揃っているか?オリジナルか?などチェックします。唯一キャスター(6ヶ)が紛失していましたが、これはロンドンの家具関係の金物屋さん(真鍮金物を扱う)にて、このピアノに似合うものを入手する事としました。
音の方もいい感じにソフトな音色です。
外装ですが、年代的にどのピアノも必ず色焼けしていますので、その程度を確認しておきます。
ハンマーフェルトを始めとする部品の消耗がとても少なく、殆どが現状使用可能な状態で調整関係と外装の再塗装で良いピアノとなる事が見込めるピアノです。
今回は価格が高くても、あまり手間の掛からない物を探していたので、条件と合っている為に仕入れる事としました。
この逆でレストア前提でなるべく安価に探す時もあります。
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これは1900年以前で、203cm、4ピースリムのBechsteinです。構造的に「モダンピアノ」に入る物ですが、音には19世紀の雰囲気が十分にあります。
今回は仕入れの対象ではありませんが、ピアノの素生を教えてくれました。個人的には好きなモデルの為にそのうちに入手したいピアノの一つです。
良いピアノが入手できた為に駅前のパブにて列車の待ち時間に今回のカメラマンTさんと黒ビールで乾杯です。
ロンドンの宿泊先まで、ここから3時間以上かかります。
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