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オルガンが工房に届き袋を見たところ、さほど傷みが無いにもかかわらず、極端に空気が抜けてしまい、とても曲が弾ける状態ではありません。お客様はラバークロスが破れていると思ったようです。とにかく本体からはずしてチェックすることにしました。 |
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なんと、大袋、小袋と白アリに喰われた形跡があり、それを以前の修理で直した(接木してある)ようです。ところがその後も白アリに喰われ続けてしまったようです。これが空気もれの原因でした。 |
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いろいろと考え、このまま直してラバークロスを貼替えるのもケースごと全部作るのも手間は一緒だと思い、全部作ることにしました。オリジナルのケースを全て採寸し、15mmの合板から丸ノコ、バンドソー、ホールソーといった電動工具で切り出していきます。 |
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大袋、小袋共に大物の木工作業は終わり、やっと次は「一度やってみたい」袋貼です。 |
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過去にオルガンの袋を見たとき、ラバークロスが形どおりに折りたたむ(写真のように)ことが不思議に思っていましたが、今回内側に型紙が貼ってあることを知り、納得しました。 |
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型紙をカットしているところです。 |
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ラバークロスを貼る為、縁回しに角木を這わせることにしました。このほうが接着が楽そうです。 |
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ラバークロスをカットしているところです。 |
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大袋、小袋を少しずつ貼り進めていきます。 |
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オルガン本体に取付けて正常に機能するか、また何かに干渉しないかチェックします。写真ではオルガンを逆さまにしています。 |
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前後からの写真です。空気もれが無いか、線香の煙でテストしました。大丈夫なようです。 |